XF86VidMode
Xの実行中にプログラムやキー操作でビデオモードを切り替えられるようにしたXFree86の拡張。1990年代のゲームがフルスクリーンに使い、副作用としてパンするデスクトップを生んだ。
XFree86では、設定ファイルにモニターが扱える全解像度のModeline(正確なピクセルクロックと同期タイミング)を並べ、サーバーは最初のモードで起動した。1990年代半ばのXFree86-VidModeExtensionで、この一覧が実行時に使えるようになった。テンキーのCtrl+Alt+プラスとマイナスでモードを順に切り替えられ、xvidtuneではモニターを壊すかもしれないという警告つきでタイミングをその場で調整でき、プログラムは XF86VidModeSwitchToMode で自らモードを選べた。ガンマ制御は後から加わり、Linuxのゲームにある明るさスライダーが実際に話しかけていたのはこれである。
こうしてQuakeやSDLなどが、640×480に切り替え、ウィンドウを左上隅に置き、ポインタを掴むという形でフルスクリーンを実現した。ただ仮想スクリーンは元のサイズのままなので、ポインタが端に着くとデスクトップ全体がパンし、ゲームがクラッシュすると、切手サイズのモードに取り残されて手探りでCtrl+Alt+プラスを押すことになった。2007年のRandR 1.2が出力とモードをスクリーンごとに扱う形で作り直し、VidModeは後方互換のためにだけ残っている。