Modeline(X11)
Xサーバの設定にある、ビデオモードのピクセルクロックと同期パルスを指定する一行。モニタが自分の耐えられる条件を自己申告できなかった時代の遺物。
1994年にVESAがデータチャネルであるEDIDを定める前は、ケーブルの向こうに何があるかをXサーバは何も知らなかった。そこでユーザーは Modeline "1024x768" 65.00 1024 1048 1184 1344 768 771 777 806 -hsync -vsync と書いた。ピクセルクロックはMHz単位で、続いて水平方向の四つの数値(表示ピクセル数、同期パルスの開始と終了、1ライン全体の長さ)、垂直方向の四つ、最後に同期極性が並ぶ。ピクセルクロックをライン長で割れば水平走査周波数、それをフレーム高で割ればリフレッシュレートになる。この例では48.4 kHzと60 Hzだ。
モニタの許容範囲を超えた値は、古い固定周波数のCRTを壊しかねず、XFree86のドキュメントが大文字で警告していたのはそのためだ。Eric S. RaymondのVideo Timings HOWTOは、数値を手計算で出す方法を一世代に教えた。xvidtuneは画面を対話的に微調整でき、gtfとcvtはVESAの式からModelineを計算する。今日では、EDIDが拾わない特殊なディスプレイや解像度でのみ必要になり、xorg.confではなく xrandr --newmode で実行時に追加する。