ビネット
画像の四隅に向けて暗くする効果。実際のレンズでは光学的な欠点だが、ゲームでは視線を内側へ引き込むための意図的な演出である。
実際のレンズは、中心より周辺で通す光が少ない。一部は幾何学的な理由(いわゆるcos⁴則)で、一部はレンズ鏡胴やフードが斜めの光線を遮るためだ。写真家は昔から、この効果と戦いつつ、あえて育ててもきた。暗い縁が被写体を縁取り、古く映画的な風合いを与えるからである。
リアルタイムグラフィックスでは、最も安価なポストプロセスの一つで、シーンを描いたあとに放射状のグラデーションを画面全体に掛けるだけだ。ゲームでは、視線を中心へ誘導する、ホラーや暗い場面の緊張感を高める、HUDを縁取る、といった用途に使う。同じパスの中でトーンマッピングやカラーグレーディングと組み合わされることも多い。