VCF(電圧制御フィルター)
アナログシンセのフィルターで、カットオフがノブだけでなく制御電圧でも決まるため、発音中に音色を動かせる。
VCFは古典的な信号経路でVCOとVCAの間に置かれる。電圧制御なので、エンベロープやLFO、鍵盤がカットオフを動かせる。フィルターを素早く開いてゆっくり閉じるADSRは、あらゆるシンセベースの冒頭に出る「ウォーン」という音を作る。キーボードトラッキングはカットオフを音高に追従させ、高音がこもらないようにする。
フィルターの設計は、シンセの音を大きく左右する。モーグのトランジスタ・ラダーは1オクターブ24 dBの4ポールローパスフィルターで、オーバーハイムのSEMは12 dBのステートバリアブルフィルターを使い、ローパス、バンドパス、ハイパスを切り替えられた。違いははっきり聞き取れ、シンセのフォーラムは何十年もそれを「クリーミー」だの「スクリーミー」だのという言葉で説明しようとしてきた。