VCA(電圧制御アンプ)
ゲインをツマミではなく電圧で決めるアンプ。
アナログシンセでは、VCAはオシレーターとフィルターの後ろ、信号経路の最後に置かれる。音の始まりと終わりを作るのがこの部品で、ADSRエンベロープが電圧を送ってアンプを開閉する。VCAがなければオシレーターは鳴りっぱなしになる。壊れたシンセの持ち主なら、よくご存じだろう。
同じ部品はスタジオでも第二の職を得た。SSLのバスコンプのようなVCA式のコンプレッサーでは、検出回路がゲインを素早く予測しやすく動かせる。大型コンソールのVCAグループは、音声を一切通さず、1本のフェーダーで多数のチャンネルを制御する。フェーダーが送るのは電圧だけだ。1970年代にdbxのデヴィッド・ブラックマーが設計したVCA回路が、こうした設計の多くの土台になった。