ADSR
音の立ち上がり、減衰、保持、消え際を4段階で表すモデル。実際の楽器は単純なオン・オフでは鳴らない、というシンセサイザーなりの認め方である。
アタックは鍵盤を押してから最大音量に達するまでの時間、ディケイはサスティンレベルまで下がる時間、リリースは鍵盤を離してから無音になるまでの時間を指す。サスティンだけは時間ではなくレベルであり、初心者向けの掲示板で最もよくある誤解である。このモデルは1960年代半ばのロバート・モーグのエンベロープジェネレーターを中心に形づくられ、作曲家ウラディミール・ウサチェフスキーの提案が背景にあった。
エンベロープは音量以外も制御できる。フィルターに接続すれば、シンセベースに典型的な「ヨーウ」というスイープ音になる。家庭用コンピューターのサウンドチップはADSRをシリコン上に実装しており、C64のSIDは3基を備えていたが、挙動に癖があり、安定させるにはハードリスタートが必要だった。