バトラー・ランプソン
セキュリティ研究にアクセス行列と隠れチャネルの概念をもたらした、Xerox PARCのシステムアーキテクト。
Butler Lampson(1943年生まれ)はXerox PARCでXerox AltoとBravoエディタの開発に関わったが、セキュリティ分野での功績は二本の短い論文による。Protection(1971年)は、保護を主体・客体・権利の行列として記述した。アクセス制御リストとケイパビリティは、このモデルの二つの格納形式にすぎない。A Note on the Confinement Problem(1973年)は、プログラムによる情報漏えいを完全に防げるのかと問い、答えは悲観的だった。タイミングやディスク使用量など、誰も意図しないチャネルが必ず存在する。
1992年にチューリング賞を受賞し、のちにMicrosoftへ移った。インターフェースは単純に保ち、凝りすぎたものは疑えというシステム設計の助言は、その後凝りすぎたものを作る人々にも今なお引用されている。