Quakeの移動処理は、全体の速度に上限をかけているわけではない。制限されるのは、プレイヤーが進みたい方向の速度成分だけだ。横に動きながらマウスを回すと毎フレーム新たな加速が得られ、着地と同時にジャンプすれば地面の摩擦も受けずに済む。リズムが続くかぎり、速度は上がり続ける。
このコードはHalf-Lifeに、さらにSourceへと受け継がれ、競技プレイヤーはこれを前提にマップやゲームモードまで作り上げた。開発側は後に着地時の速度ペナルティを導入したが、スピードランナーは今も新しい変種を探し続けている。これほど長く生き延び、これほど多くのファンを持ったバグは珍しい。