ジオメトリ (X11)
80x24+10+10 という形の文字列。1980年代以来、あらゆるXプログラムが「この大きさで、あそこに」と解釈してきた。負の数には独自の小さな文法がある。
書式は「幅x高さ」に続けて「±X±Y」で、どの部分も省略できる。-geometry 80x24 は大きさだけ、+0+0 は位置だけを指定する。プラスは左端または上端からウィンドウの最も近い辺までの距離を表し、マイナスは右端または下端からウィンドウの遠い側の辺までの距離を表す。したがって -0+0 は右上、+0-0 は左下、-0-0 は右下の隅を意味する。つまり「マイナスゼロ」は有効な数であり、よく使われる。ほとんどのプログラムで単位はピクセルだが、xtermなどの端末では文字数になる。これは、プログラムが文字セルの大きさをWM_NORMAL_HINTSのリサイズ増分として宣言しているから成り立つ。
Xlibでは、XParseGeometryが文字列を解析し、どの部分が指定されたか、どれが負だったかをビットマスクで返す。XWMGeometryは符号をグラビティに変換するので、-0+0 を指定したウィンドウはNorthEastGravityを持ち、ウィンドウマネージャが枠を付けても隅に留まる。同じ呼び出しがUSPositionとUSSizeも設定し、ICCCMではこれを、ウィンドウマネージャが従わなければならない命令として扱う(単なる提案ではない)。Xtは -geometry をすべてのプログラムの標準オプションにし、xwininfoはウィンドウの現在値をまったく同じ形式で出力するので、次回の起動にそのまま貼り付けられる。この記法はXの外にも広まり、ImageMagickの -resize 100x100 や -crop 10x10+5+5 は同じ文法だ。Waylandでは位置の半分がなくなった。トップレベルはもはや自分の位置を知らされないからである。