ホイールコライダー
車輪を転がる円柱ではなく、真下へのレイキャストとして扱う車両用の特殊なコライダー。
タイヤを地面の上を転がる本物の剛体円柱としてシミュレートすると、コストが高いうえに不安定になる。接触はガタつき、グリップの調整も難しい。ホイールコライダーはそこでズルをする。サスペンションの取り付け位置から真下にレイを飛ばし、ヒット位置からバネの縮みを求め、車輪のスリップから前後方向と横方向の力を摩擦モデルで導く。
UnityのWheelColliderでこの方式は広く知られるようになったが、アーケード寄りのドライビングゲームの多くが同じ考え方で動いている。高速でも接触が安定し、グリップやドリフトを自在に調整できる反面、物理的な忠実さは落ちる。レイキャスト車両は、本物の円柱のように縁石の段差を正直には拾ってくれない。