TAA(テンポラル・アンチエイリアシング)
モーションベクターで位置を合わせながら、各ピクセルを過去フレームの値と平均するアンチエイリアシング。
MSAAは1フレーム内でジオメトリの縁を複数回サンプルするため重く、シェーダー内のエイリアシングには効かない。時間方向の手法はコストを時間に分散させる。毎フレームカメラをわずかにずらし、新しい結果を再投影した履歴バッファとブレンドすることで、1フレーム分ほどの負荷で多数のサブサンプルをフレームをまたいで蓄積できる。モーションベクターは前フレームの色を、その面が今ある位置へ再投影する。再投影が失敗する場合(遮蔽の解除、高速な動き、透明物)には残像やにじみが出るが、これがこの技法の代表的なアーティファクトだ。それでも、MSAAでは手が出せないスペキュラや植物のちらつきまで抑えられるため、2015年頃から多くのエンジンで既定になった。