SysEx(System Exclusive)
MIDIの抜け道。中身をまるごとメーカーの自由にできるメッセージ。
SysExメッセージはバイトF0で始まり、メーカーID、任意の長さのデータが続き、F7で終わる。間に入るものはRolandやYamaha、あるいはその機器を作った会社だけの事情だ。おかげでMIDIは1983年の時点で小さな規格のままでいられ、それでいて各シンセが音色バンクをダンプしたり、規格が想定しなかったパラメーターを受け取ったり、ファームウェアを更新したりできた。
標準化されたコマンドも載る。モジュールをGeneral MIDIモードにする「GM System On」はユニバーサルSysExメッセージだ。ファームウェアを書き換えられるという点こそ、Web MIDI APIがSysExに別途許可を求める理由である。ウェブページが任意のSysExを自由に送れるなら、最悪の場合シンセのソフトウェアを書き換えられてしまう。MIDI 2.0もこの概念を引き継ぎ、データは8ビットになった。