MIDI 2.0
1983年以来初めての大規模改訂。分解能の向上、機器同士の双方向のやり取り、そして完全な後方互換性を備える。
従来のコントローラー値は128段階しかなく、フィルターをゆっくり動かすと階段状の変化が耳に聞こえる。2020年1月にMMAと日本のAMEIが採択したMIDI 2.0は、メッセージをユニバーサルMIDIパケットに収め、ベロシティを16ビット、コントローラー値を32ビットに拡張し、チャンネルも16から256に増やした。MPEが一音一チャンネルという苦肉の策で実現していたノートごとの表現も、標準で組み込まれている。
本当の新機軸はMIDI-CI(Capability Inquiry)だ。二つの機器がまず互いにできることを問い合わせ、返事がなければMIDI 1.0に戻る。そのため、三十年前のシンセも使い続けられる。Appleは2021年に対応を追加したが、地球上のあらゆる古いDINケーブルと共存しなければならない規格の普及は、地殻変動並みの速さで進む。