シャイ・ハレヴィ
完全準同型暗号を実際に動かし、ランダムオラクルモデルの限界を示したイスラエル系米国人の暗号研究者。
1998年、ラン・カネッティ、オデッド・ゴールドライヒとともに、ランダムオラクルモデルでは安全でも、現実のどんなハッシュ関数を使っても安全でなくなる方式が存在することを示した。反例は人工的なものだが、以来このモデルの証明を読むときには、誰もが多少の注釈を添えて読むようになった。
2011年、IBM Research でクレイグ・ジェントリーとともに、ジェントリーの完全準同型暗号方式の最初の動く実装を作った。1回の演算に数分かかり、鍵は数ギガバイトに達したが、とにかく動いた。2年後にはヴィクター・ショウプと書いた HElib が登場し、実用的な準同型暗号の事実上の基準実装となった。ハレヴィはさらに、フィリップ・ロガウェイとともに、ディスク暗号化向けのワイドブロックモード CMC と EME も設計している。