プリシフトスプライト
スプライトを、バイト内のピクセル位置ごとにシフト済みの複製として複数枚持っておき、描画ルーチンがビットシフトをしなくて済むようにする手法。
ZX Spectrumの1バイト8ピクセル、Atari STの1ワード16ピクセルのように複数のピクセルが1バイトを共有する機械では、スプライトがバイト境界にぴったり合うことはまずない。ピクセル3の位置に置くなら、各行を3ビットずらし、次のバイトにはみ出させる必要がある。Z80や68000では、このシフトが描画ルーチンの中で最も高くつく処理だった。
対策は、その作業を起動時に一度だけ行って結果を保存しておくことだ。スプライトを1ピクセルずつずらした8枚の複製を用意すれば、描画は単なるコピーになる。代償はメモリが8倍になることで、Spectrumのゲームの多くがキャラクターを2ピクセル単位で動かしたのはそのためである。複製は半分で済み、気づく人はほとんどいなかった。