コンパイルドスプライト
ピクセルではなく、まさにそのピクセルを書き込む機械語として保存されたスプライトで、最速の blit が手に入る代わりにそれ以外のすべてを失う。
通常の blit は元の全ピクセルを読み、透明かどうかを調べ、必要なら書き込む。コンパイルドスプライトは事前に、固定オフセットの mov 命令が並ぶだけのコードに変換される。透明なピクセルはコードに現れず、単に飛ばされる。ループも分岐もなく、元データの読み出しもない。VGA を Mode 13h や Mode X で駆動する DOS マシンでは、数倍の速度になりえた。
代償はコードサイズと融通の利かなさだった。32×32のスプライトでも数キロバイトの命令になる。画面端でのクリッピング、反転、パレット変更には別バリアントか実行時生成が必要だった。グラフィックスカードが自前の blitter を備えると、この技はもう割に合わなくなった。