ポリトピック解読法
3つ以上の平文を同時に扱い、グループ全体の相互差分を暗号の内部で追跡する差分解読法。
通常の差分解読法は平文のペアを追う。2016年のEurocryptでトビアス・ティーセンは、d+1個のテキストを取り、そのうち1つを基準にしたd個の差分で表し、できあがる形状(ポリトープ)をラウンドごとに追跡できることを示した。ペアはd = 1の特殊例となり、既知の手法のいくつかが同じ枠組みの変種だと分かる。
最も有用な派生が、起こりえない差分の組を利用する「不可能ポリトピック遷移」である。これにより、縮約ラウンドのDESやAESに対し、ごく少数の選択平文で攻撃が成立する。従来の不可能差分法ではもっと多くのデータが必要だった。代償は計算量と、誰も好きになれない記法で支払うことになる。