差分解読法
差が既知の平文ペアを暗号に入力し、その差が出力側でどう変化するかを観察して暗号を破る手法。
1990年にEli BihamとAdi Shamirが発表した。攻撃者は特定の差を持つ平文ペアを選び、その差が暗号の各ラウンドをどう伝わるかを調べる。偶然より高い確率で成り立つパターンがあれば、ラウンド鍵の候補を絞り込める。
大量の選択平文が必要で、実運用中のシステムに対して現実的であることはまれだが、暗号の設計思想を変えた。差分解読法への耐性は、仮定するものではなく示すものになったのである。注目すべきは、DESがすでにこの攻撃に耐性を持っていたことだ。IBMとNSAは1974年の時点でこの手法を知り機密扱いにしており、Don Coppersmithが公に認めたのは1994年だった。