パレットサイクル
画素を1つずつ描き直す代わりに、パレット内の色の割り当てを回転させて画像を動かす手法。
インデックスカラーのハードウェアでは、ピクセルは色そのものではなくパレット上のスロットを指している。そのスロットの中身を入れ替えれば、そこを指すすべてのピクセルが画像メモリに触れることなく一斉に変わる。連続した色をループ状に並べ、1フレームごとに1つずつずらすと、何かが流れているように見える。滝、溶岩、雨、流れる光などだ。アニメーションのコストはパレットレジスタへの書き込みだけで、ほとんどかからない。
この技法は1980〜90年代に栄えた。マーク・フェラーリは、『Loom』や『Monkey Island』といったLucasArtsの背景画でこれを極限まで押し進め、静止画の情景をパレットの動きだけで生きているように見せた。スプライト全体を別の色に塗り替えて派生版を作るパレットスワップとは別物である。現在ではおもにレトロな演出だが、ドット絵ツールの中には今も残っている。