MPX(マルチポインタX)
詳細情報
- 開発者
- Peter Hutterer
- 公開年
- 2009
- 種別
- X.Orgサーバーの拡張
Xサーバーの入力層を作り直し、複数のマウスポインタとキーボードを、それぞれ専用のカーソルとフォーカスつきで1画面に共存させた仕組み。
X11のコアプロトコルは、ポインタもキーボードもちょうど1つだと仮定している。この前提を終わらせたのがピーター・ハッタラーで、南オーストラリア大学の博士課程の学生として2005年から、独自のブランチでサーバーの入力層を作り直した。成果は2009年にX.Orgサーバー1.7に入り、アプリケーションから見えるようにするプロトコルXInput 2も同時に導入された。
モデルはマスターデバイスとスレーブデバイスを区別する。マスターは画面上に自分のカーソルを持つ仮想的なポインタとキーボードの組で、スレーブは物理的なマウスやタブレットであり、マスターに接続されるか、浮いたままになる。これで2人が同じディスプレイの別々のウィンドウで同時に作業できる。MPXを知らないプログラムには、サーバーが選んだ単一の「ClientPointer」だけが見える。そのおかげで古いツールキットも生き延びたが、この機能を活用したデスクトップがほとんどなかった理由でもある。同じ入力層は、数年後のXI 2.2でマルチタッチの基盤にもなった。