Mesa
詳細情報
- 作者
- Brian Paul
- 公開年
- 種類
- OpenGLおよびVulkanの実装
- ライセンス
- MIT
- 公式サイト
- mesa3d.org
- ソース
- gitlab.freedesktop.org/mesa/mesa
1993年に個人のソフトウェアレンダラとして始まり、いまやSteam Deckを含むほぼすべてのLinuxマシンでグラフィックスドライバとして動いているOpenGL/Vulkanの自由な実装。
Brian Paulは1993年8月、完全にソフトウェアだけで動くOpenGL互換のラスタライザとしてMesaを書き始めた。実際のOpenGLを名乗るにはSGIのライセンスが必要で手が届かず、商標の問題が片付くまでは「OpenGLに似たもの」で我慢するしかなかった。最初の公開は1995年。ハードウェアアクセラレーションは、まず3dfxのGlide経由で、次に2000年のXFree86 4.0でPrecision InsightがDRIのドライバ基盤にMesaを選んだことで本格化した。Paulが共同創業したTungsten Graphicsが開発を引き継ぎ、2008年にGallium3Dを導入した。ひとつのGPU用ドライバを複数のAPIで使い回せる設計である。
今日のMesaを可能にしたのがGalliumだ。OpenGL向けのradeonsi、iris、nouveau、Vulkan向けのRADV、ANV、NVK、完全ソフトウェアのllvmpipeとlavapipe、VulkanのうえでOpenGLを動かすzinkなどがある。Steam DeckはRADVの出来に懸かっているため、Valveは開発者を雇って支援している。Microsoftも2020年にLinux用サブシステムのためDirect3D 12バックエンドを寄贈し、Xサーバの2D描画もGlamor経由で同じ基盤を使う。ゲームには遅すぎたプロジェクトが、あらゆるものの比較基準になったのは、フリーソフトウェアの痛快な逆転劇のひとつである。