Glamor
2D描画をOpenGL経由で行うX.Orgのモジュール。グラフィックドライバ側に独自の2D高速化コードが要らなくなる。
独自の2D高速化層を二世代作った末に、IntelのZhigang Gongはこう考えた。Xサーバーがグラフィックカードと直接やり取りする必要はない。描画はすべてOpenGL呼び出しで表現でき、そのOpenGLドライバはMesaにすでにあるのだから。Glamorは2008年に独立した拡張として始まり、2012年にX.Orgサーバー本体へ統合された。ピクスマップはテクスチャに、塗りつぶしやコピーは描画コールに、XRenderの合成はシェーダになる。Mesaが新しいカードに対応した日に、Xの2Dもそのカードで使える。
汎用のmodesettingドライバは2015年からGlamorを既定で使い、Radeonドライバも現行カードでは移行した。Xwaylandもこの方式でしか描画しない。皮肉なのは、その頃には需要そのものが薄れていたことだ。GTKやQtはとうにクライアント側で描画し、完成した画像を送るようになり、高速化の対象はほぼコピーだけになった。2ピクセルの線を引くのにGLを経由するのは高くつく、という批判もある。擁護派は、2020年のカードでXAAが動かないよりはましだと返す。