Xwayland
自身がWaylandクライアントでもあるXサーバー。古いXプログラムが、Wayland環境への切り替えに気づかないまま動けるようにする。
WaylandはX11を置き換えるはずだったが、30年分のソフトウェアを書き直す者はいなかった。そこで出た答えが、X.Orgサーバーと同じコードベースから作ったXサーバーを、コンポジタが必要に応じて起動する方式だ。画面に描画する代わりに、各Xウィンドウをサーフェスとしてコンポジタに渡す。Xプログラムからは普通のディスプレイに見え、コンポジタから見れば単なるクライアントが一つ増えただけである。
Xwaylandは2014年にX.Orgサーバーへ統合され、2021年から独立したパッケージとして配布されている。実質的に、X.Orgで今も活発に開発されている唯一の部分だ。Xが許していてWaylandが許さないところに継ぎ目が見える。画面キャプチャ、グローバルなキーボードグラブ、xdotoolのようなツールは他のXウィンドウしか対象にできず、HiDPI環境ではスケーリングでぼやけることもある。