レスリースピーカー
詳細情報
- 開発者
- ドン・レスリー
- 発表
- 1940年代
- 種類
- 回転式スピーカーキャビネット
回転するホーンとドラムから音を放ち、純粋に機械の力で音をうねらせるスピーカーキャビネット。
ドン・レスリーはハモンドオルガンの音が単調すぎると感じ、1930年代末に、高音を回転ホーンから、低音を回転ドラムから出すキャビネットを作った。音源が聴き手に近づいたり遠ざかったりするため、ドップラー効果と音量変化が同時に起こる。つまりビブラートとトレモロが一度にかかり、さらに部屋の反射音が四方に飛び散る。速度は遅い「コラール」と速い「トレモロ」の2段階で、ローターの加速の仕方が違うために生じる切り替え中の変化こそ、魅力の半分だ。
ハモンド社は長年これを相手にしなかったが、オルガニストたちは買い続けた。デジタルで説得力のある再現には、変調ディレイライン、フィルター、できればローターの慣性のモデル化が要る。安価なものはコーラスペダルのように聞こえ、誰にでも見抜かれてしまう。