ビブラート
ピッチが周期的に揺れること。歌手は喉で、ヴァイオリニストは手でこれを行う。
シンセサイザーでは、LFOをオシレーターのピッチに接続し、モジュレーションホイール(MIDI CC 1)でその深さを操作する。完成した音声に掛けるエフェクトの場合は、長さを変調する短いディレイラインで作る。ディレイが縮むと再生がわずかに速くなってピッチが上がり、伸びると下がる。これはドライ信号を除いたコーラスの仕組みそのものである。
Hammondオルガンに付くLeslieスピーカーは、回転するホーンとドップラー効果で、同じことを機械的に実現した。トレモロとの違いは一言で言えるのに、なぜか覚えにくい。ビブラートが動かすのはピッチ、トレモロが動かすのは音量だ。ギター業界はこの二つを、70年間混同し続けている。