コーラス(エフェクト)
揺れる遅延を加えたコピーを混ぜて、1つの楽器を複数に聞かせるエフェクト。
複数の奏者が同じパートを重ねて弾くと、タイミングも音程も完全には揃わない。コーラスはこれを偽装する。信号を15〜35ミリ秒遅らせ、その遅延時間をLFOで揺らして音程をわずかにずらし、元の音と混ぜ合わせる。遅延をもっと短くしてフィードバックを加えるとフランジャーになり、その音は掃引されるコムフィルターそのものである。
Rolandは1975年にギターアンプJC-120にこのエフェクトを内蔵し、翌年にはBoss CE-1ペダルとして単体でも発売した。その後は1980年代を象徴する音になり、クリーントーンのギターのコード弾きから、オシレーター1基の音を広く聞かせるJuno-60の有名な内蔵コーラスまで、幅広く使われた。ステレオでは左右に異なる変調をかけて音像を広げる。ただしモノラルに足し合わせると、効果が部分的に打ち消し合うことがある。