整数倍スケーリング
低解像度の画像を2倍、3倍…と整数の倍率で拡大し、元の1ピクセルがすべて同じ大きさの正方形になるようにする手法。
320×240の画像を中途半端な画面サイズに拡大すると、元のピクセルのうち、より多くの画素を覆うものと少ないものが出てくる。結果として「ピクセル」の大きさがばらつき、ちらつきが生じて、ドット絵が頼りにしている整然とした格子が崩れる。整数倍スケーリングは小数の倍率を認めない。収まる最大の整数倍を選び、余った部分は黒い縁にする。
エミュレータやドット絵のゲームが「画面いっぱい」ではなく4倍や5倍で動くことが多いのはそのためだ。ぼやけが入り込まないよう、たいていは最近傍フィルタリングと組み合わせ、余白はレターボックスやピラーボックスで処理する。近年のGPUドライバが独自の「整数倍スケーリング」オプションを備えるのも、デスクトップコンポジタの拡大処理では古いピクセルコンテンツがにじんでしまうからである。