インサーキットエミュレータ(ICE)
ターゲット基板上のプロセッサを透過的な代役に置き換え、すべてのバスサイクルを見て制御できるようにするデバッグ用ハードウェア。
ソケットからCPUを抜き、ケーブルで箱(「ポッド」)につながるコネクタを差し込む。箱の中には、内部信号を引き出す追加ピンを持つ特殊版のチップ(ボンドアウト品)と、トレースメモリ、ブレークポイント用ロジックが入っていた。Intelは1970年代から開発システム向けのICEモジュールを販売しており、80〜90年代にはファームウェア開発者の標準的な道具だった。
魅力は、プログラムに気づかれずに全命令をトレースできる完全なリアルタイム可視性にあった。欠点は価格(数万ドルも珍しくない)と、プロセッサの派生ごとに別のポッドが必要なことだ。デバッグ機能がJTAGやのちのSWDでダイ上に載るようになると、安価なプローブで足り、ICEはニッチな存在になった。