HDCD
詳細情報
- 開発者
- Pacific Microsonics
- 公開
- 1995年
- 種類
- CD-DA内のエンコード方式
- 所有者
- Microsoft(2000年以降)
音楽CDの最下位ビットに制御データを隠し、対応プレーヤーで16ビットを超えるダイナミックレンジを取り出す方式。
Pacific MicrosonicsのKeith JohnsonとMichael Pflaumerは、16ビットまでしか認めない規格から、それ以上を引き出したかった。HDCDは最下位ビットに、まばらで擬似乱数的な隠しコードを埋め込み、ピークエクステンションと低レベル時のゲインの指示を運ばせる。通常のCDプレーヤーはディスクをそのまま再生し、対応デコーダーなら最大20ビット相当の解像度が得られると謳われた。
結果は奇妙なものになった。HDCDフラグの付いたディスクは数千枚に上ったが、その多くは単にマスタリングスタジオがPacific Microsonicsのコンバーターを使っていたからで、デコーダーを持つリスナーはほとんどいなかった。Microsoftは2000年にこの技術を買収してWindows Media Playerにデコード機能を組み込んだものの、その後は音沙汰がなくなった。CD-DAに余分なビットをこっそり忍ばせる方式は、ハイレゾ音源を直接配信できるようになると不要になった。