FlexRay
固定タイムスロットと二重化チャネルを備えた決定論的な車載バス。CANでは力不足だったドライブバイワイヤ向けに設計された。
BMW、ダイムラークライスラー、モトローラ、フィリップスなどのコンソーシアムが2000年に開発を始めた。CANでは各ノードが優先度でバスを奪い合うが、FlexRayは1サイクルをノードごとの固定スロットを持つ静的セグメント(TDMA)と、緊急度の低い通信のための動的セグメントに分ける。各チャネルは10 Mbit/sで動作し、2チャネルに同じデータを流して冗長化もできる。
量産車での初採用は2006年のBMW X5で、アダプティブダンパーに使われた。コンソーシアムは2009年に解散し、仕様はISO 17458となった。ステア・バイ・ワイヤの普及は実現せず、設定は煩雑で、新しい車両アーキテクチャではCAN FDや車載イーサネットがその役割を引き継ぎつつある。