FATF(金融活動作業部会)
世界のマネーロンダリング対策のルールを作る政府間組織。誰にも罰金を科す権限はない。
FATF(金融活動作業部会)は1989年のパリ・サミット(G7)で設立され、事務局はOECD内に置かれている。翌年には40の勧告が出され、顧客の本人確認、疑わしい取引の届出、銀行の記録保存などが定められた。9.11後にはテロ資金供与に関する特別勧告が加わり、2019年には規制が暗号資産(仮想資産)にも拡大された。暗号資産のトラベルルールはここに由来する。
FATFに法的な強制力はない。梃子になるのは相互審査とリストである。「監視強化対象」と公式に呼ばれるグレーリストに載った国は、コルレス銀行の手数料上昇や送金の遅れという形ですぐにそれを実感する。ブラックリストは長年同じ3か国、北朝鮮、イラン、ミャンマーのままだ。ロシアの加盟資格は2023年2月に停止された。