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バイノーラル録音

ハードウェア Svenska → 更新: 2026-10-28

人工の頭部の耳にマイクを2本入れて録音する方式。ヘッドホンで聴くと、その部屋の中に座っているように聞こえる。

方向の手がかりを後から計算するのではなく、最初から直接収録してしまう。カプセルは鼓膜に相当する位置、つまり耳介を型取った頭部の内側にあり、遮蔽や反射は頭部自身が行う。発想自体は古く、1881年にクレマン・アデールのテアトロフォンがマイクを対にして配置し、パリ・オペラ座の演奏をステレオで電話回線に流していた。1973年にNeumannがダミーヘッドKU 80を発売し、後継のKU 100は今も基準機材である。

足音が背後を回ったり、耳元で声が囁いたりと、効果は驚くほどだが、ヘッドホンでしか成立しない。スピーカーでは左チャンネルが右耳に漏れ、錯覚は崩れる。長らくラジオドラマ向けのニッチな技法だったが、YouTubeのASMR動画という思わぬ第二の活躍の場を見つけた。

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