wm (Andrew)
カーネギーメロン大学のAndrewシステムのウィンドウマネージャー。1983年にジェームズ・ゴスリングとデイヴィッド・ローゼンタールが書いた、タイル型でネットワーク対応のもの。学外で知られる前にXに置き換えられた。
1983年にAndrewプロジェクトが全学生にワークステーションを配ろうとしたとき、買えるウィンドウシステムはなかったため、ゴスリングとローゼンタールが自作した。名前は単にwmである。ウィンドウの重なりは許されず、画面はプログラムの増減に応じてマネージャー自身が割り当てるタイルに分割された。ウィンドウの山は散らかりだと見なされていたからで、Xerox Cedarと同じ考え方だった。プログラムはソケット越しにマネージャーと通信したので、クライアントは表示する機械とは別の機械で動かせた。MITがこの発想をXの看板にしたのとほぼ同時期である。
タイルの狙いは、ユーザーが何も動かさなくても各プログラムに妥当な広さを与えることで、プロトコルは小さく、1986年には論文で説明できた。だがそれでは足りなかった。ゴスリングは1984年に、ローゼンタールは翌年にSunへ移り、一方はNeWSを作り、もう一方はX向けのICCCMを書いた。AndrewはX11が登場するとそれに切り替えた。ATKツールキットは移行後も生き残ったが、ウィンドウマネージャーは残らなかった。