Cedar(Xerox PARC)
1980年代初頭のXerox PARCのプログラミング環境。画面全体が2列のタイル型ウィンドウで構成され、Oberonを経て今日のタイリング型ウィンドウマネージャに至る流れの源流となった。
Cedarは1979年からPARCのコンピュータ科学研究所で育ち、Mesaの後継として、言語であると同時に環境でもあった。言語にはガベージコレクションと実行時に解決できる型が加わり、その周りにDorado ワークステーション向けのシステムが丸ごと築かれた。コードにも文書にも使うTiogaエディタ、インクリメンタルに動くコンパイラ、そしてViewersウィンドウパッケージである。Viewersは画面を2列に分け、どのウィンドウも列の全幅を使って縦に積まれ、重なることはなかった。閉じたウィンドウは下端に小さなアイコンとして並んだ。ウォーレン・タイテルマンが1984年に書いた論文「A Tour Through Cedar」が、この環境を外の世界に紹介した。
Altoの世界はSmalltalkで重なり合うウィンドウを発明していたので、タイル型は意図的な選択だった。すべてのピクセルが読めるようにし、何かの背後に隠れたものを探さなくて済むようにするためだ。この考えはニクラウス・ヴィルトに引き継がれた。彼は1984〜85年のサバティカルをPARCで過ごし、Cedarの画面像をチューリッヒのETHに持ち帰って、同じ2列タイル画面のOberonシステムを作った。さらにロブ・パイクがPlan 9向けに作ったAcmeは、Oberonを手本に挙げている。dwmでターミナルを開くたびに、Cedarのかけらがそこに生きている。