ICCCM
Xアプリケーションとウィンドウマネージャが互いにやり取りするための規約集。不可欠でありながら、ほぼ守りきれないことで有名である。
Inter-Client Communication Conventions Manualは主にDavid Rosenthalが執筆し、1989年のX11R4でバージョン1.0に達した。Xプロトコルは意図的にポリシーを定めなかったため、クライアント同士が合意すべき事柄を別の文書で固める必要があった。ウィンドウマネージャに理解させるためにウィンドウが設定するプロパティ、フォーカスの受け渡し、コピー&ペーストの方法などである。
最後の点が、Xにクリップボードが二つある理由だ。テキストを選択するだけで内容が入り、マウス中ボタンで貼り付けるPRIMARYと、Ctrl+C用のCLIPBOARDである。ICCCMが残した隙間は2000年頃にfreedesktop.orgのEWMHが埋め、仮想デスクトップなどが標準化された。