ABLモード
Arbitrary Block Length(任意ブロック長)。通常の128ビット暗号を、ディスクのセクタ全体と同じ大きさのブロック暗号に引き延ばすモード。
デビッド・マクグリューとスコット・フルーラーが2004年に、ストレージ向けワイドブロック暗号の標準化を担うIEEE P1619.2へ提案した。Luby–Rackoff型の4ラウンドFeistel構造で、セクタを短い部分と長い部分に分け、GHASH風のユニバーサルハッシュとカウンターモードのAESを交互に適用する。
ワイドブロック暗号の要点は、セクタ内のどこか1ビットを反転させるとセクタ全体の暗号文がかき乱されることにある。XTSのように16バイトのブロック1つだけでは済まない。ABLは採用に至らず、2010年の標準はEME2とXCBを選んだ。今ではワイドブロックの文献で参照点として残る程度である。