AAudio
Android 8.0で導入された低遅延のC言語オーディオAPI。スマートフォンを楽器として使えるようにするための試みである。
Androidは音楽系の開発者の間で長らく評判が悪かった。iPhoneでは即座に反応するアプリが、Androidでは耳でわかるほど遅れるのだ。従来のインターフェースであるOpenSL ESはKhronosの汎用規格で扱いにくく、音声はハードウェアに届くまでに何層ものバッファを通過していた。2017年のAndroid 8.0 Oreoで登場したAAudioの目的はもっと絞られている。ストリームを開き、ハードウェアがフレームを欲しがるたびにコールバックを受け取る、それだけである。8.1以降ではMMAPモードのストリームがドライバのバッファへ直接書き込める。
古い端末にはAAudioがないため、Googleは対応環境ではAAudioを、それ以外ではOpenSL ESを自動で選ぶC++ライブラリ「Oboe」も公開した。実際の往復レイテンシは結局メーカーのドライバ次第であり、機種間の差はどんなAPIでも埋めきれない。