ツーゼZ2
詳細情報
- 開発者
- コンラート・ツーゼ
- 登場
- 1940年
- 種別
- リレー式コンピュータ
- メモリ
- 16ワード、機械式(Z1から継承)
- 前身
- Z1
- 後継
- Z3
手作りの金属板を中古の電話用リレーに置き換えた、つなぎの機械。結果としてZ3の資金を稼いだ。
Z1は、コンラート・ツーゼの論理設計が正しいことと、金属板では作れないことの両方を示した。スライドするピンが引っかかり、機械は数分で止まった。そこで1939〜1940年、彼は演算部を約600個の中古の電話用リレーで作り直し、メモリは従来どおり(16ワード、やはり手で切り出した金属板)のままにした。クロックは約5Hzで、数値はZ1の浮動小数点から16ビット固定小数点に後退した。
だがそれは問題ではなかった。この機械の目的は実演だったからだ。1940年にドイツ航空研究所DVLの前で披露され、機械は必要な時間だけきちんと持ちこたえた。DVLが資金を出し、ツーゼは翌年に全リレー式のZ3を作った。つまり、実用を想定しなかった唯一のZ機が、決定的に役立つ唯一のことをやってのけたのである。
Z1、Z2、Z3は1943〜44年のベルリン空襲で失われた。のちにZ1とZ3の復元機は作られたが、Z2にはない。出資者を納得させるだけが仕事だった機械には、似つかわしい扱いかもしれない。