ツーゼZ1
詳細情報
- 開発者
- コンラート・ツーゼ
- 公開
- 1938年
- 種別
- 機械式2進コンピュータ
- 後継
- Z2、Z3
両親の居間で金属板から切り出された完全機械式の2進コンピュータ。数分以上連続して動いたことはほとんどなかった。
コンラート・ツーゼは1936年から1938年にかけて、ベルリンのメッフェッセル通りにある実家で、約2万個の部品を糸鋸で金属板から切り出して作った。論理回路はリレーでも真空管でもなく、スライドする金属棒で、毎秒約1回転の電動モーターで駆動された。
一方、アーキテクチャは驚くほど現代的だった。2進数、24ビット浮動小数点、演算装置から独立した64ワードのメモリ、35mmフィルムのパンチによるプログラム入力である。ツーゼは他人の研究をほとんど読んでおらず、他の誰もが10進数で作っていた中で2進を選べた理由として、これがよく挙げられる。
工作精度は追いつかなかった。機械式のゲートは詰まり、プログラム全体を最後まで動かし続けるのは難しかった。そこで演算装置にリレーを使ったZ2、続いてZ3が生まれた。実機は1943年12月のベルリン空襲で失われた。ツーゼは1986〜1989年にドイツ技術博物館のためにレプリカを作ったが、これも詰まる。