ヨーヨー攻撃
2つのメッセージの暗号化と復号を交互に繰り返し、両者の間の関係が暗号を通り抜けても残るようにする解読手法。
Eli Biham、Alex Biryukov、Orr Dunkelman、Eran Richardson、Adi Shamirが1998年に、クリッパーチップの元になったNSAの暗号Skipjackの初期解析で報告した。まず、内部の中間値がある関係を満たす2つの平文を用意する。それらを暗号化し、関係が保たれるよう暗号文に手を加えて復号し、再び手を加えて暗号化する。ペアは暗号の中をヨーヨーのように上下しながら、同じ性質を持つ新しいペアを次々と吐き出す。
新しいペアは推測なしにただで手に入る。ただし攻撃者が暗号化と復号の両方をできる必要があり、適応的選択平文・選択暗号文攻撃にあたる。2017年にHåvard Rønjom、Navid Ghaedi Bardeh、Tor Hellesethが論文「Yoyo Tricks with AES」でこの考えを復活させ、縮約ラウンドAESの識別器を示した。