イェフーダ・リンデル(Yehuda Lindell)
現代暗号の標準的な教科書の共著者で、秘密分散型のマルチパーティ計算を学会論文から製品へ押し出した一人であるイスラエルの暗号研究者。
リンデルはワイツマン科学研究所で博士号を取り、バル=イラン大学の教授になった。ジョナサン・カッツとの共著『Introduction to Modern Cryptography』(2007年)は、構成の前に定義を、主張の前に証明を、と世代の学生に教えた本である。
研究の中心は、複数の当事者が互いの持ち分を明かさずに共有データ上で計算を行うマルチパーティ計算(MPC)である。2014年にDyadic Securityを創業し、のちにUnbound Techとなった。MPCで暗号鍵を分割し、どのサーバーも鍵の全体を持たないようにする製品だ。同社は2021年にCoinbaseに買収されたが、そうした鍵がいちばん価値を持つ場所を物語っている。シェイ・ゲロン、アダム・ラングレーとAES-GCM-SIVの共同設計者でもある。