POLYVAL
AES-GCM-SIVの内部で使われるユニバーサルハッシュ。GHASHを鏡に映したもので、人間にも追えるビット順になっている。
Shay Gueron、Adam Langley、Yehuda LindellがGCM-SIVのために定義し、2019年にRFC 8452として標準化された。GHASHと同様に、データをGF(2128)上の多項式の係数とみなし、秘密の点で評価する。違いは表現にある。GHASHがバイト内のビットを反転させるのに対し、POLYVALはリトルエンディアンで動き、現代のCPUにも、コードを読む人にも都合がよい。
両者は数学的に互換で、バイト反転を挟めば一方をもう一方で表せるため、同じキャリーレス乗算命令がどちらも支える。GCM-SIVではハッシュ出力が合成IVに使われ、これがnonceの再利用に耐える性質を生む。