XORスプライト
背景にXORで重ね描きし、同じ場所にもう一度描くことで消去するオブジェクト。
a XOR b XOR bは常にaに戻るので、背景を保存する必要も、マスクを持つ必要もない。描いて、もう一度描けば、画面は元のままである。メモリもサイクルも足りない機械にとっては、話がうますぎるほどの手法だった。
ただし欠点があり、オブジェクトは自前の色を持てず、下にあるものを反転した色になる。XORオブジェクト同士が重なった部分は互いに打ち消し合う。そのため、この手法は主にマウスポインタ、テキストカーソル、ラバーバンド選択の枠に落ち着いた。明るい背景でも暗い背景でも見えることが、そこでは長所になる。1980年のCadtrakによるXORカーソルの特許は、業界の大部分からライセンス料を集め、ソフトウェア特許をめぐる議論における初期の教訓的な事例となった。