XIE(X Image Extension)
Xサーバの内部で画像処理を行う仕組み。1990年代の文書イメージング向けの解決策だったが、他にはほとんど需要がなかった。
スキャンした文書やファクス画像は大きく、ネットワークは遅かった。1994年にX11R6で標準化されたXIEでは、クライアントは圧縮画像(JPEGやG3、G4ファクス形式)をそのまま送り、デコード、拡大縮小、回転、コントラスト調整、畳み込みといった処理のパイプラインを記述する。サーバがすべてを実行して結果を表示するので、ネットワークを流れるのは小さなファイルだけで済む。
エレメントグラフとフォトマップからなる丁寧に設計された仕組みだったが、これを使ってコードを書く人はほとんどいなかった。CPUが速くなり、クライアントが自分で処理して完成したピクセルを、できればMIT-SHM経由で送るようになったからだ。PEXと並んで、XIEは2000年代半ばにX.Orgから整理された。