X11R3
1988年10月のXリリース。Xtツールキットが、MotifやAthenaの土台となる形に固まった版。
R3は1988年10月25日に出荷された。R2のわずか数か月後だが、中身は大幅に増えている。最大の変更はX Toolkit Intrinsicsで、初期版のグローバルな状態が明示的なアプリケーションコンテキストに置き換わり、インターフェースもベンダーが独自のウィジェットセットを載せられる程度にしっかり固定された。のちにOSFがMotifをその上に築くことになる。
contribテープも大きく膨らみ、ウィンドウマネージャやゲーム、実験的なものが入っていた。後のGWMにつながる初期の仕事もある。まだ欠けていたのは、クライアントとウィンドウマネージャの付き合い方の規則だ。ICCCMは草案として出回っていただけで、完成したのはR4だった。その間、各ウィンドウマネージャは状況を自己流に解釈しており、当時の創造的な挙動の多くはそれで説明がつく。