X Toolkit Intrinsics(Xt)
X11 下の C プログラムにウィジェット、継承、コールバックを与えたフレームワーク。見た目だけは一切与えなかった。
Xt は1980年代後半に MIT と DEC から生まれ、Xlib と出来合いの部品の間に位置した。C の上に独自のオブジェクト指向を築き、ウィジェットクラス、入れ子の構造体による継承、コールバック、そしてキーやマウスボタンをアクションに結び付けるトランスレーションテーブルを備えていた。
「機構であって方針ではない」という X の信条どおり、Xt はボタン一つ定義しなかった。それは上に載るウィジェットセット、すなわち Athena、Motif、そして OPEN LOOK 向けの AT&T の OLIT に任された。最も長く残った遺産はリソースデータベースで、~/.Xresources に XTerm*background: black のように書き、xrdb で読み込む設定である。90年代の GTK や Qt に対して、Xt に勝ち目はなかった。