VWS
詳細情報
- 作成者
- Digital Equipment Corporation
- 公開年
- 1984
- 種別
- ウィンドウシステム
- 後継
- DECwindows
1980年代半ばにDECがVMS上のVAXstation向けに自社開発したウィンドウシステム。描画はUISライブラリが担い、X11が整うとすぐDECwindowsに置き換えられた。
1984年にVAXstation Iが出荷された時、VMSにはビットマップ画面に載せるものが必要で、DECは社内で開発した。それがVAX Workstation Softwareである。プログラマからはUIS(User Interface Services)を通して見えた。ウィンドウを開き、線や文字を描き、マウスとキーボードを読むためのルーチン群で、共通呼び出し規約によりVMSのどの言語からも呼べる。ユーザーにとっては、主にVT端末エミュレーションを走らせるウィンドウであり、VMSに既にあるテキストプログラムを複数並べて動かせた。それにいくつかのグラフィカルなデモが付いた。
VWSはDEC専用で、ネットワーク透過性もなく、サードパーティのエコシステムもなかった。同時期にDECはプロジェクト・アテナを通じてMITのXに資金を出していたため、結末は最初から明らかだった。1980年代末にDECwindowsがVWSを置き換え、UISプログラムは互換レイヤで延命された。ベンダーごとに独自のウィンドウシステムを作り、やがてXへ移るという、業界の定番の流れの初期の例である。