UPIC
詳細情報
- 開発者
- イアニス・クセナキス(CEMAMu)
- 発表
- 1977年
- 種類
- 作曲システム
イアニス・クセナキスが作った、描くことで作曲するコンピューターシステム。タブレット上の線が時間軸に沿った音高になる。
クセナキスは作曲家になる前は建築家で、グラフで考える人だった。パリ郊外の研究センターCEMAMuで、大型の描画タブレットと電磁ペンを中心にしたシステムを作った。横軸が時間、縦軸が音高で、引いた線がそれぞれ1つの声部になる。波形やエンベロープも同じように描いて線に割り当てた。これで作られた最初の作品『Mycènes Alpha』は1978年に発表された。
初期のバージョンは、音が聞こえるまで長時間計算する必要があった。描きながら同時に聴けるようになったのは、専用サウンドハードを載せたPCが使えた1980年代後半になってからである。UPICは作曲家だけでなく教育現場でも使われた。子どもは楽譜が読めるようになるずっと前から、上昇する線のほうが明るく聞こえることを理解する。2000年代に登場した無料のIanniXが、同じ発想を引き継いでいる。