MUSIC-N
Max Mathewsがベル研究所で開発したMUSIC I〜V(1957〜1968年)の総称。ほぼ全てのオーディオプログラミング言語の共通の祖先である。
MUSIC I(1957年)が扱えたのは三角波ひとつだけだった。決定的な一歩は1960年のMUSIC IIIで、オシレーター、フィルター、エンベロープといった小さな部品を「ユニットジェネレータ」として、ユーザーが組み合わせて楽器を作れるようにした。モジュラーシンセサイザーと同じ発想をコードで実現したもので、Moogの最初のモジュールより数年早い。
これらのプログラムは、楽器の音色を定義する「オーケストラ」と、いつどの音を鳴らすかを記す「スコア」に作業を分けた。1968年のMUSIC VはFortranで書かれて移植が容易になり、この概念を世界中の大学へ広めた。子孫にはCsoundやCmusic、より緩い意味でSuperColliderやPure Dataがある。1分の音声の生成に何時間もかかることがあり、忍耐も道具立ての一部だった。