Max Mathews
1957年にコンピュータで音楽を生成させた、ベル研究所の技術者(1926〜2011年)。「コンピュータ音楽の父」と呼ばれる。
マシューズの本業はベル研究所での音声伝送の研究だったが、1957年にIBM 704用のMUSIC Iを書き、17秒の楽曲を計算させた。音は貧弱だったが、原理は新しかった。楽器で演奏するのではなく、記述から計算された数値として音を作るのである。続くMUSIC-Nシリーズは、現在のオーディオ言語がなお踏襲する雛形となった。
1961年には同僚たちがIBM 7094に『Daisy Bell』を歌わせ、マシューズが伴奏をつけた。これを聴いたArthur C. Clarkeは、後に『2001年宇宙の旅』でHAL 9000の最期の場面に借用している。マシューズはその後、指揮型コントローラーRadio Batonを開発し、Miller PucketteはMax/MSPの名を彼にちなんで付けた。